明治・大正名所 探訪記

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zoom RSS 高砂名所 石乃宝殿(日本三奇)

<<   作成日時 : 2016/05/02 09:00   >>

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 前々から不思議に思っていた場所を探訪しようと、ちょっと元気を出して出かけてみました。さて「日本三奇」はご存じでしょうか。日本三奇とは、『宮城県鹽竈神社の「四口の神竈」、兵庫県生石神社の「石乃寶殿」、鹿児島県霧島神宮の「天之逆鉾」』と云われています。
 山陽新幹線にてJR姫路駅で在来線に乗り換え、宝殿駅で下車。そこから徒歩で20分ほどで「石乃寶殿」(石の宝殿)が祀られている「生石神社」(おうしこ)の屋根が山の中腹に見えてきます。
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△日本百景之内「播州 石寶殿」(明治31年刊)<ご婦人の間に生石神社の社殿がみえ、その後ろに木が生えた巨石「石の宝殿」が鎮座>
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 社伝によると、「石乃寶殿・鎮の石室とは、神代の昔、大穴牟遅、少毘古那の二神が天津神の命を受け国土経営のため、出雲の国より此の地に座し給ひし時、二神相謀り国土を鎮めるに相應しい石の宮殿を造営せんとして一夜の内に工事を進めらるるも、工事半ばなる時、阿賀の神一行の反乱を受け、そのため二神は山を下り数多神々を集め、この賊神を鎮圧して平常に還ったのであるが、夜明けとなり此の宮殿を正面に起こすことが出来なかったのである、時に二神宣はく、『たとえ此の社が未完成なりとも、二神の霊はこの石に寵もり永劫に国土を鎮めん』と言明せられたのである、以来此の宮殿を「石乃寶殿」、「鎮の石室」と言われている所以である」 と。
 姫路駅の観光案内所でもらったパンフには、もうちょっとわかりやすく解説してあり、「神代の昔、天津神の命を受けた大穴牟遅、少毘古那が、国土経営のため出雲からこの地に至り、国を守るための「石の宝殿」の建造にとりかかりましたが、土着の神の反乱を受け、それを鎮圧している間に夜が明けてしまいました。そのため、宮殿は現在の形である、横倒しのまま引き起こすとができませんでした。そこで二神は、たとえ未完成でもこの宮殿に鎮まり、国土を守ることを誓ったといいます」 とのことです。ありがたいお話です。

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△生石神社の鳥居、ここから百段余
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△息が弾む頃、ようやく社殿がみえてきた
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△振り返ると、播州平野が一望のもとに
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△拝観料を収めて、いよいよ「石の宝殿」を参拝
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△おぉ、池に浮いているという「石の宝殿」
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 生石神社のホームページをさらに続けると、「鎮の石室は、三方岩壁に囲まれた巨岩の殿営で、池中に浮く東西に横たわりたる姿である。その容積は三間半(約七b)四方で、棟丈は二丈六尺(約六b)である。(中略)池中の水は霊水にして、如伺なる旱魃に於いても渇することなく海水の満干を表はし又万病に卓効有るものと云われて居る」

 生石神社の創建については、崇神天皇の御代(西暦97年)、日木全土に悪疫が流行して人民死滅の境にある時、ある夜、石乃寶殿をつくった二神が天皇の夢枕に立たれ、「吾が霊を斎き祭らば天下は泰平なるべし」とのお告げがあり、この地に生石神社が創建されました。これにより悪疫も終息して天下泰平となったとのことです。こうして、石の宝殿をご神体として、その前に生石神社の社殿が設けられています。
 この巨岩については、八世紀に編纂された播磨国風土記にも登場し、江戸時代頃から「宝殿」と呼ばれるようになります。江戸から明治・大正期にかけては、観光名所となってにぎわったといい、長崎にいたシーボルトも江戸参府の途中、訪れた記録があるそうです。
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△裏山に登ると、上から石の宝殿を拝めることが可能
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△裏山の頂上付近には、大正天皇ご参拝の記念碑も
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△これがパワースポット「霊岩」。手で岩を強く押すとパワーを獲得できると!一杯押してきましたよ



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 生石神社周辺は凝灰岩「竜山石」(たつやまいし)と呼ばれる石の産地で、1700年の石切り場としての歴史を持っていて、古墳時代には盛んに「家形石棺」が造られて各地に搬出されそうです。きめが細かく、見た目が美しく、粘度が強いという特徴をもち、近代の代表的建築物としては、国会議事堂(東京永田町)、住友銀行大阪本店(大阪北浜)などに使用されているそうですよ。この生石神社周辺は今も現役の採石場の風景がつづいていました。
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